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タバコで寿命は何年縮む?

執筆者:Suwanai編集部

タバコをやめれば、寿命は3~10年延びる?

タバコで寿命は何年縮む?

 

タバコを吸うことが自分自身や周囲の人々にとって健康上のリスクとなるのはもはや言うまでもありません。世界保健機関(WHO)によれば、タバコの煙には7,000種類以上の化学物質が含まれており、そのうち有害なものが250種類以上、がんの原因となるものが69種類以上あると判明しているそうです。もちろん、がん以外にもタバコはさまざまな病気を引き起こしやすくします。タバコを吸う人の半数は喫煙が原因で亡くなっているという事実を、皆さんは知っていましたか?
 
逆にいえば、タバコを吸うことをやめれば、健康上のリスクが減り、寿命が延びる可能性があるのです。禁煙の時期別にみてみると、30歳程度で約10年、40歳程度で約9年、50歳程度で約6年、60歳程度で約3年寿命が長くなると、WHOは試算しています。
 
自分は50代だから、60代だから、それほど寿命が延びるわけでもないし、もう禁煙しなくてもいいだろう……。中には、そんなふうに考えて、禁煙をあきらめてしまう人もいるかもしれません。しかし、禁煙するメリットは「寿命が長くなること」ばかりではないのです。それは、禁煙をスタートしているあなたなら、すでにお気づきなのではないでしょうか。
 

将来だけじゃない。禁煙は始めた日から効果あり!

タバコを吸うことによる健康への悪影響は、禁煙によって最小限に抑えられます。そしてそのメリットは、長期的な健康リスクの可能性を大幅に低減できるだけでなく、即効性もあるものです。
 
例えば、タバコを20分間吸わないだけで、心拍数と血圧は低下します。12時間吸わないでいると、血液の中の一酸化炭素の数値が下がり、正常な値に戻ります。たった半日の禁煙でも、これだけの健康上のメリットが生まれるのです。
 
もし2週間以上禁煙を続けられたとしたら、個人差はあるものの、概ね12週間以内には血液の循環が改善し、肺機能が高まります。さらに、1~9カ月間の禁煙で、咳や息切れも減ってきます。ここまでくれば、多くの人が体の好ましい変化を実感できるようになり、タバコを吸っていたときの体のコンディションに戻りたいと考えることは、ほとんどなくなるでしょう。
 
その後は、年を追うごとに疾患のリスクが低下していきます。禁煙後1年で冠動脈性心疾患のリスクが喫煙者の約半分に、5~15年で脳卒中のリスクが非喫煙者と同レベルにまで下がります。禁煙して10年が過ぎると、肺がんのリスクは喫煙者の約半分に、その他のがんのリスクも低下する一方です。そして、禁煙後15年では、冠動脈性心疾患のリスクも非喫煙者と同レベルに落ち着きます。
 
日々の体調のよさを実感しつつ、将来病気になるリスクも減らせるのですから、禁煙は一度始めたら、やっぱり、続けていくべきものなのです。
 

出典:
世界保健機関「たばこ使用者のための禁煙ガイド(2014)」
厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書2016」
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初回公開日:2018年10月31日 11:24:19